貧乏理学療法士(PT)のブログ

病院勤務の理学療法士(PT)、子供も2人おり、お小遣いの少ないサラリーマン。。。そんな中でより有益な、勉強・生活スタイルを確立するための工夫をみんなに伝えたい!

【理学療法士にも必要な摂食・嚥下】貧乏理学療法士の勉強

こんにちは。

貧乏理学療法士です。少ないお小遣いの中で自分の仕事や趣味を有益な物にしています。

皆様もこれを読んで少しでも生活の一助になればと思っています。

 

今回は少し真面目な話!

摂食と嚥下について!

 

言語聴覚士以外のみなさん!

摂食や嚥下について、普段どこまで見ていますか?

 

うちの病院では、脳血管障害の方はだいたいST(言語聴覚士)さんが介入しています。

高次脳障害や嚥下障害・構音障害が無ければPTとPTとOTのみになりますが…

 

しかし、整形疾患の患者様は、ほぼほぼPTのみの介入です。

これは他の病院でもそうじゃないかな?

 

整形疾患の患者様は脳に障害が無いから、摂食・嚥下は問題ないでしょう。

本当にそうでしょうか?

 

整形疾患、まぁ主に骨折の患者様が多いと思います。

受傷機転は、高齢者による転倒。

なぜ転倒するのでしょうか?

それは、加齢に伴う活動量・筋肉量の低下によるものが多いでしょう。

 

そうです。加齢に伴い、筋肉量は低下していきます。

それは下肢筋だけでなく全身の筋肉低下が起こると言えます。

 

嚥下を行うためには、食塊形成をして食道まで食塊を送り込む必要があります。

食塊形成や嚥下には、当然筋肉が関わります。

PTは筋肉得意ですよね!

 

筋力低下を来すと喉頭蓋を挙上できず誤嚥

誤嚥しても、体幹筋力が低下し、咳嗽不十分。

結果、誤嚥性肺炎ですよね。

 

あるデータでは、

施設入所中の患者様が自宅退院し、1年間で再入院しない割合は…

なんと8%程度!700人中56名程度が再入院しなかったと報告があります!

92%が再入院!

その内訳の大半が、

  • 摂食・嚥下不良
  • 口腔ケア不足

なのです。

 

施設にいるリハビリスタッフは大半がPTOTとなります。

 

ってことは、再入院減少のためには、PT OTが摂食・嚥下にアプローチする必要があります。

 

しかし、STほど嚥下を診る能力はありません。

 

では、どうするか?

誤嚥リスクの提示やリスク回避はできますよね?

「この人、転倒リスク高いから手すりつけましょう。」

「動作指導、介助はこのようにしましょう。」

当たり前のようにリスク回避してますよね?

 

そこを、嚥下にもfocusしてみましょう!

 

やり方はこちら!

まずはこの2つ!

 

相対的喉頭位置ですが、

①頸部伸展位であご先から喉仏の距離まで、②喉仏から胸骨上縁までの距離を測った物!

①÷(①+②)

 

正常値は49%!

それ以上で誤嚥リスクUP

 

 

そして嗄声

「お茶ちょうだい。」これがタイミング!

飲む前と後での声の質を、確認しましょう!

嗄声が出れば、それはもぉ飲み込めきれないものが残っています。

 

あー

お茶飲んで

あー

 

これだけ!

 

これらに引っかかる人は誤嚥のリスクがあるため、交互嚥下や空嚥下の指導を行いましょう!

 

私もまだまだ勉強中ですが、これらには気をつけて、該当者にはSTさんに相談するようにしています。

 

みなさんも摂食・嚥下には興味を持ち、注意深くみていきましょう!

 

ありがとうございました!